下にコピーペーストしたのは1か月ほど前、英字紙バンコクポストに載った記事の一部ですが、デベロッパー各社は今後もハイエンドプロジェクトの供給に注力するというものです。
この流れは今年だけでなく向こう数年続き、中低所得層を対象とする10万/㎡以下のコンドミニアムは今後もなかなか売れない状況が続くだろう、と私は思っています。
というのも、このタイ中央銀行のグラフからも分かるようにタイの家計債務の問題は一向に改善されていないからです。
GDPの8割にもなる国民の借金体質は特にミドルクラス以下の家計で顕著であり、NPL(不良債権)の発生を恐れた金融機関は彼らに住宅ローンの貸し出しをしません。中低所得者の住宅ローン申請の実に6割が却下されるのが現状で、日本ではちょっと考えられない状況が続いています。
その結果、大手デベロッパー各社は、資金的に余裕があり住宅ローンが借りられるアッパーミドルクラス以上の消費者をターゲットにしたハイエンドプロジェクトに今後も注力していく、というのがバンコクポストの記事なのですが、これは、もう2年も前から始まったことで、今さら新しいことでもないですが、これからもまだ続くということです。
従って、少なくとも向こう数年、こんな状況が続くとすれば、サムットプラカンやノンタブリの郊外プロジェクトは今買ってはいけないということになります。
midtown
condoそれに対し、このところアッパーミドルクラスの注目が集まりつつあるのがスクムビット・ミッドタウンであり、このグラフでも分かるように売行きは落ちていません。
さらに、このエリアでもセグメントでハイクラスに入る15万バーツ/㎡前後のプロジェクトをターゲットにするのが投資として最もリスクが低い、逆に言えば最も有望だと、私は思っています。